「布団の西川」を調べると、東京西川に京都西川、昭和西川と名前がいくつも出てきて、違いがわかりにくいですよね。
今「西川」と名のつく寝具メーカーは
西川株式会社と昭和西川株式会社の2社だけです。
この2社は名前は似ていても、資本のつながりも業務提携もない、まったくの別会社です。
昔よく聞いた東京西川・西川リビング・京都西川は、今は西川株式会社にまとまっています。
まずは下の早見表で、2社のざっくりした違いをつかんでみてください。
| 西川株式会社 | 昭和西川株式会社 | |
|---|---|---|
| 代表商品 | AiR 整圧敷きふとん | ムアツ |
| 得意なこと | 高機能 寝心地の追求 | コスパ 扱いやすさ |
| 価格帯 | やや高め | 手頃なものが多い |
| 主な買い方 | 百貨店 専門店中心 | ネット通販中心 |
ここから
- なぜ2つあるのか
- 商品名の見分け方
- そして自分の使い方に合うのはどっちか
を、順番に見ていきます。
「西川」と名のつく寝具メーカーは今この2社だけ
今、布団やマットレスを作っている「西川」は、西川株式会社と昭和西川株式会社の2社です。
「西川って何個あるの」
と迷うのは自然で、名前だけならもっとたくさん登場します。
東京西川、大阪西川、京都西川、日本橋西川、心斎橋西川、昭和西川と、ぱっと挙げるだけでもこれだけあります。
ただ、布団を作る“メーカー”として今おさえるべきなのは、次の2社だけです。
- 西川株式会社
旧・東京西川。東京・大阪・京都の3社が一つにまとまった会社 - 昭和西川株式会社
ムアツで知られる、西川とは独立した別会社
残りの日本橋西川や心斎橋西川は、布団を作るメーカーではなく“売るお店”の名前です。
このあたりの見分け方は、あとの見出しで表にしてまとめます。
まずは
今のメーカーは西川株式会社と昭和西川の2つ
と覚えておけば、売り場で迷いにくくなります。
西川株式会社と昭和西川はまったくの別会社 同じルーツなのに今はライバルなワケ
2社は今でこそライバルですが、もとをたどれば同じ一つの「西川」から枝分かれした間柄です。
西川の始まりは古く、1566年に近江商人の西川仁右衛門が蚊帳(かや)を売り始めたのが源流です。
昭和のはじめまでは一つの会社でしたが、戦争を生き抜くために、東京・大阪・京都の店をそれぞれ別会社として独立させました。
これが
- 東京西川(西川産業)
- 大阪西川(のちの西川リビング)
- 京都西川
です。
いっぽう昭和西川は、1942年に西川の“製造部門”として生まれ、1968年に今の昭和西川株式会社へ社名を変えました。

そして2019年2月、東京・大阪・京都の3社が約80年ぶりに一つにまとまり、「西川株式会社」になりました。
このとき昭和西川は統合に加わらず、独立した別会社のまま今に至ります。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1566年 | 近江で西川が創業 (西川甚五郎商店) |
| 昭和初期 | 東京・大阪・京都の 3社に分かれる |
| 1942年 | 昭和西川の前身が 製造部門として設立 |
| 1968年 | 昭和西川株式会社に社名変更 |
| 2019年2月 | 東京・大阪・京都の3社が 統合し西川株式会社に |
製造部門から始まった昭和西川は、今も素材選びから仕上げまで自社でまとめて手がける“自社一貫生産”を強みにしています。
同じ西川でも、西川株式会社と昭和西川はもう別々の会社。血縁でいえば“遠い親戚”くらいの距離感です。
出典:西川株式会社 企業概要、西川三社の統合に関する公式発表、昭和西川の会社紹介
布団でよく見る「東京西川」「西川リビング」は今どこの会社か
商品に「東京西川」「西川リビング」「京都西川」と書いてあっても、今はすべて西川株式会社の布団です。
3社が統合したあとも、しばらくは昔のブランド名がそのまま残って売られているためです。
下の表で、売り場やネットで見かける“〇〇西川”が、今どこの会社なのかを一気に確認できます。
| 商品・お店で 見る名前 | 今の正体 | どう考えればいい |
|---|---|---|
| 東京西川 西川産業 | 西川株式会社 | 統合済み。 西川の布団でOK |
| 西川リビング 大阪西川 | ||
| 京都西川 | ||
| 昭和西川 | 昭和西川株式会社 | 別会社。 こちらも老舗メーカー |
| 日本橋西川 | 販売店 (株式会社西川) | メーカーではなく 専門店 |
| 心斎橋西川 | 販売店 | 同じく売る側の名前 |
ここでのポイントは
作る会社(メーカー)と売るお店(販売店)が別
だということです。
- メーカー(布団を作る)
西川株式会社/昭和西川株式会社 - 販売店(布団を売る)
日本橋西川・心斎橋西川 など
「名前が違うから偽物では」
と不安になる必要はなく、どれも450年以上続く西川の流れをくむ布団です。
迷ったら、“東京西川や西川リビングは今の西川、昭和西川は別会社の西川”と押さえておけば大丈夫です。
品質と価格 商品の違いと使い方に合わせた西川の選び方
品質はどちらも高く、優劣というより“得意なこと”と“買い方”が違うと考えるとわかりやすいです。
西川株式会社は、体圧分散にこだわったマットレス「AiR(エアー)」や整圧敷きふとんなど、寝心地を追い込んだ高機能な寝具が得意です。
百貨店や専門店での取り扱いが多く、専門スタッフに相談しながら選べるのが強みです。
昭和西川は、凸凹したウレタンで寝返りしやすい「ムアツ」が看板商品で、軽くて扱いやすい寝具を手頃な価格でそろえています。
ネット通販での販売が中心なので、気軽に買いやすいのが魅力です。
| 比べるところ | 西川株式会社 | 昭和西川株式会社 |
|---|---|---|
| 代表商品 | AiR・整圧敷きふとん 羽毛布団 | ムアツ・羽毛布団 |
| 得意分野 | 高機能 寝心地の追求 | 軽さ・扱いやすさ コスパ |
| 価格帯 | やや高め | 手頃なものが多い |
| 主な買い方 | 百貨店 専門店・公式 | ネット通販が中心 |
| 相談 リフォーム | 対面相談に強い | ネットで完結しやすい |

どちらを選ぶか迷ったら、値段だけでなく“何を重視するか”で決めると失敗しにくいです。
| こんな使い方 重視点 | 向いている西川 |
|---|---|
| 実際に寝て 試してから決めたい | 西川株式会社 (専門店・百貨店) |
| ネットで手頃に 一式そろえたい | 昭和西川 |
| 機能性マットレスで しっかり寝たい | 西川株式会社 (AiR など) |
| 軽くて干しやすい 敷き布団がいい | 昭和西川 (ムアツ) |
| 対面で相談しながら リフォームしたい | 西川株式会社 |
| 来客用など2枚目を 安くそろえたい | 昭和西川 |
“寝心地をとことん試したいなら西川株式会社、扱いやすさとコスパなら昭和西川”が、ざっくりした選びの目安です。
羽毛布団を選ぶときは、会社名よりダウン率やダウンパワー、側生地の素材を見ると、暖かさや軽さの見当がつきます。
布団の西川についてよくある質問
ここまでで触れきれなかった、細かい疑問をまとめて解消しておきます。
西川の布団は日本製か
西川株式会社も昭和西川も、日本製の商品を多く扱っています。
ただしモデルによっては海外生産のものもあるので、買う前に商品ページや品質表示で生産国を確かめると安心です。
西川と昭和西川はどっちが高い
一概には言えませんが、高機能ラインをそろえる西川株式会社のほうが、高価格帯の商品が目立ちます。
昭和西川は手頃な価格帯が多く、コスパを重視して選ばれることが多いです。
昔の西川リビングの布団はもう買えないのか
西川リビングは西川株式会社に統合されました。
ブランド名としての商品は少しずつ「西川」へ切り替わっていますが、中身は同じ流れをくむ布団なので心配いりません。
西川の羽毛布団はリフォームできるか
どちらの会社も、羽毛布団のリフォーム(打ち直し)に対応しています。
西川株式会社は専門店での対面相談、昭和西川はネットからの申し込みがしやすいので、使いやすい方を選ぶとよいです。
名前で迷わず使い方で選べば西川の布団選びは失敗しない

今の寝具メーカー「西川」は
西川株式会社と昭和西川株式会社の2社で、名前は似ていても別会社です。
東京西川・西川リビング・京都西川は今の西川株式会社、昭和西川はムアツで知られる独立メーカー、と覚えておけば売り場で迷いません。
- 迷ったら“作る会社は西川株式会社と昭和西川の2つ”とおさえる
- 寝心地を試して選びたいなら西川株式会社(専門店)
- ネットで手頃にそろえたいなら昭和西川
実際に寝て試せるなら店頭で、ネットで買うなら商品ページの素材や生産国を確かめて、自分の使い方に合う1枚を選んでみてください。
