布団は洗濯機にネットなしで入れて大丈夫?縦型とドラム式で変わる正解と洗濯キャップの使い方

布団は洗濯機にネットなしで入れて大丈夫?縦型とドラム式で変わる正解と洗濯キャップの使い方

布団を洗濯機で洗いたいのに、ちょうどいい洗濯ネットが手元にない。

わざわざ買いに行くのも面倒だし、ネットなしでそのまま洗ってしまっていいのか、迷うところですよね。

布団をネットなしで洗っていいかどうかは、使っている洗濯機のタイプで答えが変わります

ざっくり言うと、こういう分かれ方です。

スクロールできます
洗濯機の
タイプ
ネットなしで
洗える?
基本の正解
縦型おすすめしないネット、または
洗濯キャップを使う
ドラム式ネットは
むしろ使わない
ネットなし
+洗濯キャップが基本
どちらも共通「何も付けず」に洗うのは
故障・破れのもと

意外なのが

ドラム式ではネットを使わないほうがいい

という点です。

「布団にはネットが必要」

とよく言われますが、それは主に縦型の話。

ドラム式ではネットが逆効果になることがあり、ここを知らずに入れると洗濯機を傷めることもあります。

なぜそうなるのか、ネットなしだと具体的に何が起きるのか、無いときはどうすればいいのかを、順番に見ていきます。

目次

布団を洗濯機でネットなしで洗うと起きること

ネットも洗濯キャップも付けずに布団を洗うと、布団と洗濯機の両方が傷むおそれがあります

「傷むかも…」

と言われてもピンと来ないと思うので、実際に起こりやすいことを4つに分けて説明します。

生地がこすれて破れる

いちばん多いのがこれです。

ネットなしで洗うと、洗いと脱水のあいだに布団が強くねじれます

大きな布が洗濯槽の中でぎゅうぎゅうにねじれると、生地がこすれて破れることがあります。

とくに羽毛布団は側生地がうすくてデリケートなので、破れると中から羽根が飛び出します。

羽毛布団をネットなしで洗ったら、洗濯機の中で引っかかって破けて、羽根まみれに。そのあとの洗濯でも服に羽根が付きまくった、という体験談も実際にあります。

中綿がかたよってゴワゴワになる

破れなくても、中身がかたよってしまうことがあります

ネットは布団の形をある程度キープしてくれますが、なしで洗うと中綿が片側に寄りがちです。

乾いたあとに一部だけ綿が詰まって、かたく重たい仕上がりになることがあります。

ふわふわ感が戻らず、布団乾燥機をかけても元どおりにならなかった、という声もあります。

かたよって脱水が途中で止まる

布団が片側に寄ると、脱水のときにバランスが崩れます

洗濯機はバランスが崩れると自動で止まる仕組みなので、脱水が何度もやり直しになって進まないことがあります。

いつまでたっても脱水が終わらず、布団がびしょ濡れのまま、というのはこのパターンです。

布団が浮き上がって洗濯機が故障する

これがいちばん避けたいトラブルです。

とくに縦型で布団を洗うと、遠心力で布団が浮き上がって、洗濯槽から飛び出そうとします。

これを押さえるのが洗濯キャップやネットの役割で、なしで洗うと本体の故障につながることがあります

パナソニックの公式サイトでも、洗濯キャップなどを使わずに布団を洗うと本体が故障するおそれがあり、その場合の故障は保証の対象外になると案内されています(パナソニック公式FAQ)。

つまり「布団が破れる」だけでなく「洗濯機が壊れて、しかも保証がきかない」という出費まで起こりうる、ということです。

縦型とドラム式でネットの要否は逆になる

布団の洗濯でネットがいるかどうかは、縦型かドラム式かで正反対になります

ここを取り違えると、良かれと思ってやったことが逆効果になるので、いちばん大事なポイントです。

スクロールできます
縦型洗濯機ドラム式洗濯機
ネット基本は必要使わないのが基本
洗濯キャップ機種により必要布団には必要
理由布団の浮き上がりを
押さえる
金具がドラムを傷つける
たたき洗いの効果が落ちる

縦型はネットか洗濯キャップで浮き上がりを防ぐ

上から洗濯物を入れる縦型は、布団を洗うと遠心力で浮き上がってきます。

この浮き上がりを押さえるために、布団用のネット、または洗濯キャップを使うのが基本です。

機種によっては、ネットではなく洗濯キャップの使用をメーカーがすすめている場合もあります。

ドラム式はネットを使わず洗濯キャップが正解

横向きの槽で洗うドラム式は、布団を上から落として「たたき洗い」で汚れを落とします。

ここでネットを使うと、ネットのファスナーの金具が落下のたびにドラムに当たって、内側を傷つけてしまいます。

さらにネットで布団を小さくまとめると、たたき洗いの効果が弱まり、途中で止まることもあります。

そのためドラム式では、ネットのかわりに専用の洗濯キャップを使うのが基本の形です。

パナソニックの公式サイトでも、ドラム式で布団を洗うときは洗濯キャップが必要で、付けずに洗うと布団の損傷や本体の故障につながると案内されています(パナソニック公式FAQ)。

ドラム式洗濯機の投入口に取り付けた円形の洗濯キャップ

まず自分の洗濯機が縦型かドラム式かを確認して、取扱説明書に布団の洗い方が載っていないかを見るのが確実です。説明書と違う洗い方で壊すと、保証がきかないことがあります。

ネットがない・使えないときの選び方と代わりになるもの

ネットが手元にない、またはドラム式でネットが使えないとき、選べる方法はいくつかあります。

布団用のネットを買うなら選ぶ基準

縦型で使う前提でネットを買うなら、選ぶポイントは次のとおりです。

  • サイズ
    布団がすっぽり入る大きめのもの。直径100cm以上が目安
  • 網目
    粗すぎると生地が傷つくので、中がなんとなく見える程度の細かさ
  • 丈夫さ
    水を吸った布団は重いので、すぐ破れなさそうな厚手の素材
  • ファスナーカバー
    金具がむき出しにならず、カバーで隠れるタイプが安心

ニトリなどの生活雑貨店や通販で、布団用・大物用として売られているものを選べば失敗しにくいです。

100均のネットで足りるのか

結論から言うと、100均のネットで布団を洗うのはむずかしいです。

100均で売っているネットは、毛布1枚やバスタオル数枚くらいが目安のサイズです。

布団がまるごと入る大きさのネットは、100均ではほとんど見かけません。

無理に小さいネットに押し込むと、かえって生地を傷める原因になります。

ネットの代わりになる洗濯キャップ

ネットの代わりとして、いちばん確実なのが洗濯キャップです。

洗濯キャップは、布団など大きなものを洗うときに、槽の上からかぶせる半透明のフタのようなものです。

縦型では布団の浮き上がりを、ドラム式では飛び出しやこすれを防いでくれます。

メーカー純正品のほか市販品もあり、価格はおおよそ1,000円台から2,500円ほどです。

洗濯キャップは機種ごとに投入口の大きさが違うので、買う前に必ず自分の洗濯機の型番に合うものかを確認してください。

ネットに入れずに洗ってしまったあとの確認と対処

「もう洗っちゃった」

という場合でも、すぐに布団がダメになるとは限りません。

まずは落ち着いて、洗い上がった布団の状態を確認しましょう。

濡れていると傷みが見えにくいので、強く引っ張らず、形を整えながらチェックするのがコツです。

  • 生地に破れやほつれ、糸の飛び出しがないか
  • 中綿が片側に寄って、かたまっていないか
  • 羽毛布団なら、羽根が外に出ていないか
  • 槽の中で大きくかたよって、脱水しきれていないか

破れがなく、かたよりも軽いだけなら、しっかり干せばそのまま使えることが多いです。

かたよって脱水できていないときは、布団を入れ直して、脱水だけをもう一度かけると整いやすくなります。

小さな破れなら、手縫いでふさいで使い続けている人もいます。

次からは、機種に合わせてネットか洗濯キャップを使えば、同じ失敗は防げます。

布団を傷めずに洗うための手順

ここまでを踏まえて、布団を傷めずに洗う流れをまとめます。

①洗濯表示で洗えるかを確認する

まず布団のはしに付いている洗濯表示のタグを見ます。

洗濯機マークや手洗いマークがあれば、家で洗えます。

洗濯機マークにバツが付いているものや、ドライクリーニングのマークだけのものは、家では洗えません。

②畳んで洗濯機に入れる

布団を縦に三つ折りにして、くるくると筒状に丸めます。

縦型でネットを使うなら、この丸めた形のままネットに入れると収まりやすいです。

洗濯機に対して布団が大きすぎて押し込まないと入らないなら、家で洗うのはあきらめたほうが無難です。

布団を三つ折りにして筒状に丸めるまでの畳み方の手順

③洗剤とコースを選ぶ

コースは「大物洗い」や「毛布」など、水流のやさしいものを選びます。

洗剤は液体タイプがおすすめで、直接布団にかけると色落ちすることがあるので、水に溶かしてから入れます。

羽毛布団のときは柔軟剤を使わないのがコツで、入れると羽根同士がくっついてふくらみが減ってしまいます。

④脱水は短めにする

脱水を長くかけると、中身がかたよったり側生地を傷めたりします。

脱水は1〜2分ほどの短めで止めるのが安心です。

⑤すぐに干してしっかり乾かす

洗い終わったら、すぐに干します。

物干し竿を2本使い、布団を「M字」になるように掛けると、空気に触れる面が増えて乾きが早くなります。

布団は中まで乾きにくく、丸2日ほどかかることもあるので、晴れが続く日を選んで洗うのがおすすめです。

中まで乾かないまま片づけると、カビやいやなニオイの原因になります。

家で洗えないときはコインランドリーかクリーニング

布団が大きくて洗濯機に入らない、または洗濯表示がバツのときは、無理せず別の方法にします。

大きな乾燥機のあるコインランドリーなら、洗いから乾燥まで一気に終えられます。

水洗いできない素材や、大事にしたい布団は、布団クリーニングのプロに任せると安心です。

洗濯機の容量洗える寝具の
目安
5kg程度肌掛け布団
(シングル)
7〜8kg掛け布団
(シングル)

布団の洗濯とネットでよくある疑問

本文で拾いきれなかった、細かい疑問をまとめました。

羽毛布団もネットなしで洗える

羽毛布団は側生地がうすく、ネットなしだと破れて羽根が出やすいので、縦型ではネットか洗濯キャップを使ってください。

ドラム式では洗濯キャップを使います。そもそも家で洗えないタイプも多いので、洗濯表示の確認が先です。

ベビー布団など小さいものはネットなしでもいい

ベビー布団のように小さいものは、100均などの大きめネットにも入るので、ネットに入れて洗えば傷みにくいです。

小さくても、何も付けずに縦型で洗うと浮き上がることがあるため、ネットに入れるほうが安心です。

コインランドリーでもネットは必要

コインランドリーはドラム式が多く、布団はネットなしでそのまま入れる形が基本です。

備え付けの布団コースや洗濯乾燥コースを使えば、洗いから乾燥までまとめてできます。

迷ったら店内の案内表示を確認してください。

布団を洗う頻度の目安

掛け布団なら半年から1年に1回が目安です。

衣替えのタイミングで洗うと、しまう前に清潔にできて覚えやすいです。

シーツやカバーはもっとこまめに洗うほうが快適です。

洗濯機のタイプを見れば「ネットなしでいいか」は判断できる

布団をネットなしで洗っていいかは、洗濯機のタイプを見れば決められます。

  • 縦型なら、ネットか洗濯キャップを使う
  • ドラム式なら、ネットは使わず洗濯キャップを使う
  • どちらも、何も付けずに洗うのは破れ・故障のもと

「ネットが無いから…」

と何も付けずに回すより、まず自分の洗濯機のタイプと取扱説明書を確認するのが近道です。

そのうえで、機種に合った道具を用意し、晴れの続く日を選べば、布団も洗濯機も傷めずにさっぱり洗えます。

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