布団のオキシ漬けは種類で決まる!羽毛はダメな理由と洗濯機・こたつ布団・浴槽の注意点

布団のオキシ漬けは種類で決まる!羽毛はダメな理由と洗濯機・こたつ布団・浴槽の注意点

皮脂や汗がしみ込んで、なんとなく黄ばんできた布団。

まるごと漬け置きして、いちどスッキリさせたいと思う人は多いはずです。

布団のオキシ漬けは

洗濯表示で「水洗いOK」と「酸素系漂白剤OK」の両方がそろった布団なら、基本的にできます

ただし、ここが分かれ道です。

羽毛布団や電気毛布のように、オキシクリーンと相性が悪くて漬けてはいけない布団もあります。

つまり最初にやることは、漬け方を覚えることより先に

「その布団が対象かどうかを見分けること」

です。

まずはざっくりの早見表から確認してみてください。

スクロールできます
布団の種類オキシ漬け
綿・ポリエステルの掛け布団
(水洗い可の表示)
できる
こたつ布団・毛布
(アクリルなど化繊)
できる
敷きパッド・布団カバーできる
羽毛布団やめておく
電気毛布・ウール・シルクやめておく

この見分け方から、温度や時間、量、浴槽で漬けるときの落とし穴、種類別のやり方まで、迷いやすいところを順番に片づけていきます。

目次

布団はオキシ漬けできる?できない布団の見分け方

布団をオキシ漬けできるかどうかは、洗濯表示と中身の素材で決まります。

「水洗いできて、酸素系漂白剤が使える布団」ならOK、というのが基本の線引きです。

洗濯表示のどこを見れば判断できる

布団に縫い付けられているタグの、洗濯表示マークを見ます。

チェックするのは次の2つだけです。

  • 水洗いできるか
    桶のマークに「×」が付いていたら家では洗えません
  • 酸素系漂白剤が使えるか
    三角マークに「×」が付いていたら漂白剤は使えません

この2つがどちらもクリアできていれば、オキシ漬けの対象になります。

「水洗い不可」のマークがある布団は、そもそも家庭で洗えないので、クリーニングに出すのが安全です。

洗濯表示は2016年12月から新しいマークに変わっているので、古い布団と新しい布団で見た目が違う点だけ気をつけてください(参考:フランスベッド公式「洗える布団と洗えない布団の見分け方」)。

オキシ漬けできる布団とできない布団の早見表

素材ごとに、漬けていいものとやめておくものを一覧にしました。

手持ちの布団がどれにあたるか、探してみてください。

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アイテム中身・素材可否ひとこと
掛け布団綿・ポリエステル水洗い可の
表示が前提
こたつ布団ポリエステルなど大きさで
洗い方が変わる
毛布アクリル
ポリエステル
化繊はおおむねOK
敷きパッド綿・化繊薄手で扱いやすい
布団カバー
シーツ
綿・ポリエステルいちばん手軽
羽毛布団ダウン・フェザー×アルカリで
羽毛が傷む
電気毛布内部に電気配線×水に浸けると危険
ウール
シルクの布団
羊毛・絹×縮み・風合い低下
布団の種類別にオキシ漬けできるかできないかを色分けで示した早見イラスト

迷ったときは

「化繊で水洗いできる布団は基本OK、羽毛と電気系はやめておく」

と覚えておくと外しません。

羽毛布団にオキシクリーンが使えない理由

羽毛布団は、オキシクリーンとの相性がとても悪い布団です。

理由は、オキシクリーンが水に溶けると弱アルカリ性になるからです。

羽毛や羽根はタンパク質でできていて、アルカリはそのタンパク質と、羽毛に必要な油分を溶かしてしまいます。

油分が抜けると、あのふんわり感や保温力が戻らなくなります(参考:くふう トクバイニュース「羽毛布団の洗濯・乾燥方法」)。

さらに羽毛布団の側生地は、羽が飛び出さないように高密度で織られた繊細な生地です。

強い洗浄力で洗うと、この生地が傷んで中身が吹き出すこともあります(参考:快眠タイムズ「羽毛布団が自宅で洗濯できるか確認する方法」)。

羽毛布団のニオイや汚れが気になるときは、無理せず布団専門のクリーニングに出すのがいちばん確実です。

電気毛布やウール素材が使えない理由

羽毛以外にも、漬けてはいけないものがあります。

代表が電気毛布です。

内部に電気の配線が通っているので、水に浸けると故障や感電、発火につながる危険があります。

ウールやシルクの布団も避けたほうがいい素材です。

羊毛や絹はアルカリと高温に弱く、縮んだり風合いが落ちたりしやすいからです。

麻や革が使われている部分も同じで、硬くなったり色が変わったりすることがあります。

オキシ漬けを避けたい素材

  • 羽毛(ダウン・フェザー)
  • 電気毛布などの電気系寝具
  • ウール・シルク・麻
  • 革が付いた部分

布団をオキシ漬けする基本のやり方と温度・時間・量の目安

対象の布団だと分かったら、次は実際のやり方です。

効果を左右するのは

  • お湯の温度
  • つけ置き時間
  • オキシクリーンの量

の3つで、ここを外さなければまず失敗しません。

温度は40〜60度 時間は20分〜1時間 量は水4Lにスプーン1杯

まずは基準の数字を先に押さえます。

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ポイント目安ひとこと
お湯の温度40〜60度熱湯は
生地を傷めるので避ける
つけ置き時間20分〜1時間長くても6時間まで
量の目安水4Lに
スプーン1杯
(約28g)
お湯の量に合わせて増やす

オキシクリーンは40〜60度のお湯でいちばん働くので、水やぬるま湯だと効果が落ちます。

逆に、放置しすぎても効果は上がりません。

つけ置きは長くても6時間まで、が共通のラインです。

それ以上おいても汚れ落ちは変わらず、かえって生地や浴槽を傷めるだけなので、一晩じゅう放置するのはやめておきます。(量・時間の目安の参考:東京ガス ウチコト「オキシ漬けのやり方」

量は、お湯4リットルにつきスプーン1杯が基準です。

布団を浸けられるくらいのお湯を張るなら、実際にはスプーン4〜10杯くらいが目安になります。

粉が溶け残ると効果が下がるので、先にしっかり混ぜて泡立ててから布団を入れるのがコツです。

浴槽で踏み洗いする手順

布団のような大物は、浴槽を使った踏み洗いがいちばん現実的です。

流れは次のとおりです。

①お湯を張ってオキシクリーンを溶かす

浴槽に40〜60度のお湯を、布団が浸かるくらい張ります。

オキシクリーンを入れ、シャワーを勢いよく当てながらよく溶かして泡立てます。

②布団を沈めて空気を抜く

布団を入れ、全体がお湯に浸かるように押し込んで空気を抜きます。

布団は浮いてきやすいので、しっかり沈めるのがポイントです。

浴槽のオキシ液に布団を沈めて空気を抜いているところ

③20分〜1時間つけ置きする

そのまま20分から1時間ほど置きます。

ふたができる浴槽なら閉めておくと、お湯が冷めにくく効果が続きます。

④踏み洗いする

汚れを押し出すように、布団全体を足でまんべんなく踏みます。

このとき素足は避けて、長靴を履くか足にビニールをかぶせて肌を守ってください。

⑤すすいで脱水する

お湯を抜き、シャワーで2〜3回すすいで成分を残さないようにします。

そのあと洗濯機の脱水だけを借りると、水が切れて運びやすくなります。

⑥しっかり乾かす

最後に、中までしっかり乾かして完了です。

ここでの乾かし方が仕上がりを大きく左右するので、あとの章でくわしく取り上げます。

洗濯機で布団をオキシ漬けするやり方

薄手の掛け布団や敷きパッドなら、洗濯機だけで完結させることもできます。

ただし条件があって

  • 布団が洗濯槽の6〜7割におさまること
  • 大物洗いや毛布コースがあること

が前提です。

  • 別の容器で40〜60度のお湯にオキシクリーンを溶かしておく
  • 布団を洗濯ネットに入れて洗濯機にセットする
  • 溶かしたオキシ液を注ぎ、大物洗いか毛布コースで洗う
  • すすぎは2回にして、成分をしっかり流す

粉を直接入れると溶け残りやすいので、お湯で溶かしてから入れるほうが失敗しません。

厚手の布団を無理に詰め込むと、洗えないうえに洗濯機の故障につながるので、入らないサイズは浴槽かコインランドリーに回します。

浴槽 洗濯機 大型バケツ どれで漬けるか迷ったとき

どこで漬けるかは、布団の大きさと厚みで選ぶとすんなり決まります。

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こんなときおすすめの場所
厚手・大判の
掛け布団やこたつ布団
浴槽で踏み洗い
薄手で洗濯槽に入る
布団・敷きパッド
洗濯機
カバーや
枕カバーなど小物だけ
大型バケツ・洗面台
浴槽の素材が心配なとき大型バケツ・衣装ケース

「浴槽で漬けるのがなんとなく不安」

という人は、次の章を読んでから決めても遅くありません。

浴槽で布団をオキシ漬けする前に知っておきたいこと

浴槽まるごとオキシ漬けは便利な反面、浴槽や風呂釜を傷めてしまう失敗も起きています。

絶対ダメというわけではありませんが、条件を知ってから使うかどうか決めると安心です。

浴槽が変色したり輪ジミが残ることがある

まず気をつけたいのが、浴槽の素材との相性です。

天然木やステンレスの浴槽は、オキシクリーンで変色するおそれがあります。

人工大理石や特殊なコーティングの浴槽も、長時間の漬け置きで表面が白っぽくなったりツヤが落ちたりすることがあります。(参考:坂口ボイラーサービス「オキシ漬け8つの注意点」

もうひとつ見落としがちなのが、布団から出た汚れの色移りです。

長時間漬けると、お湯がドブのような色になることがあります。

その色が浴槽のふちにくっきりと輪ジミで残り、こすっても落ちなくなったという声も実際にあります。

布団のオキシ漬けで濁ったお湯と浴槽のふちに残った輪ジミ

色移りを防ぐには、漬けっぱなしにせず、終わったらすぐ浴槽を洗うのが効きます。

追い焚きで風呂釜や配管を傷めることがある

「お湯がぬるいから追い焚きで温め直そう」

というのが、じつは注意ポイントです。

追い焚きをすると、オキシ液が追い焚き配管の中を通って循環します。

この配管の継ぎ目にはステンレスなどの金属が使われていることがあり、オキシクリーンは金属を傷めやすい性質があります。

濃いオキシ液で何度も追い焚きすると、配管が傷む原因になりかねません。(参考:ワタシト「オキシクリーンでお風呂掃除」

布団を漬けるだけなら、追い焚きに頼らず、熱めのお湯を足して温度を上げるほうが無難です。

浴槽や風呂釜にオキシクリーンを使えるかどうかは、メーカーによって考え方が違います。使う前に、浴槽や給湯器の取扱説明書のお手入れ欄を一度確認しておくと安心です。

残り湯を使うときのポイント

お風呂の残り湯を使えば、お湯を張り直さずにすんで経済的です。

残り湯を使うときのコツは2つです。

  • ぬるいときは追い焚きより「熱いお湯を足す」で40〜60度にする
  • 入浴剤入りの残り湯は、色移りが心配なら避けて新しいお湯にする

残り湯はすでに皮脂などで汚れているので、仕上がりを重視するなら新しいお湯のほうがきれいに落ちます。

浴槽が心配なら別の容器で漬ける

浴槽の素材が不安だったり、色移りを避けたいときは、浴槽を使わない方法もあります。

大きめのバケツや、ふた付きの衣装ケースを浴室に持ち込んで、その中で漬ける方法です。

浴槽そのものにオキシ液が触れないので、変色や輪ジミの心配がぐっと減ります。

ただし金属製やアルミ製の容器は、オキシクリーンで変色したり反応したりするので使わないでください。

プラスチックの容器を選べば、この点も安心です。

布団の種類別 オキシ漬けのやり方

布団といっても、掛け布団・こたつ布団・毛布ではサイズも扱い方も違います。

ここでは種類ごとの、ちょっとしたコツをまとめます。

掛け布団(綿・ポリエステル)

綿やポリエステルの掛け布団は、浴槽での踏み洗いが基本です。

厚みがある分、お湯にしっかり沈めて、中心まで液がしみ込むように押し込むのがポイントです。

キルティング加工(表と裏の生地の間に中身を縫い留めてある作り)のものは、中身がかたよりにくく洗いやすいです。

逆に、縫い留めのない敷布団タイプは中身がかたよりやすいので、家庭での丸洗いには向きません。

こたつ布団

こたつ布団は、まず大きさの確認からです。

小さめでも185×185cmほどあり、家庭用の洗濯機には入らないことがほとんどです。

洗濯槽に入らないなら、浴槽での踏み洗いに切り替えます。(参考:びっくりカーペット「こたつ布団の洗濯方法」

手順は掛け布団と同じで、40〜60度のオキシ液に浸けて踏み洗いし、しっかりすすぎます。

こたつ布団はたっぷり水を吸って重くなるので、すすぎのあとは浴室で軽く干して水を切ってから運ぶと、床が水浸しにならずにすみます。

毛布

アクリルやポリエステルの毛布は、オキシ漬けと相性がいいアイテムです。

洗濯槽に入るサイズなら、大物洗いか毛布コースで洗濯機で完結できます。

洗う前に軽くはたいてホコリや髪の毛を落としておくと、仕上がりがきれいになります。

ここでも電気毛布だけは別で、水に浸ける洗い方はできないので気をつけてください。

敷きパッド・布団カバー

敷きパッドや布団カバー、シーツは、この中でいちばん手軽に洗えます。

バケツや洗面台に40〜50度のお湯とオキシクリーンを入れ、1時間ほど漬けてから洗濯機で通常どおり洗うだけです。

皮脂や汗のニオイが気になる寝具なので、枕カバーもいっしょに漬けるとまとめてスッキリします。

布団のオキシ漬けで失敗しないコツと乾かし方

オキシ漬けでいちばん失敗しやすいのは、洗ったあとの乾かし方です。

ここを押さえれば、せっかくの手間がムダになりません。

すすぎと乾燥を徹底する

生乾きは、カビとニオイ戻りの最大の原因です。

布団は中まで乾きにくく、生乾きのまま放置すると、かえって嫌なニオイが出てしまいます。

乾かすときは、物干し竿を2本使って「M字」になるように干すと、風の当たる面が増えて早く乾きます。

途中で裏返すと、さらに乾きが早くなります。

物干し竿2本を使って布団をM字に干して風通しをよくした状態

天気やお湯の切り具合によっては、1日では乾かず数日かかることもあります。

晴れが続く日をねらって干すか、乾ききらない分はコインランドリーの乾燥機や布団乾燥機を使うと確実です。

すすぎも大事で、成分が残るとニオイ戻りの原因になるので、水がきれいになるまで流します。

手袋をつける 素足で踏まない

オキシクリーンは弱アルカリ性で、素手や素足で長く触れると肌荒れすることがあります。

作業のあいだはゴム手袋をつけ、踏み洗いのときは素足を避けて長靴やビニールで足を守ってください。

浴室は湿気と洗剤の成分がこもりやすいので、換気しながら作業すると安心です。

やってはいけないNG行為

最後に、これだけは避けたいNGをまとめます。

  • 塩素系漂白剤と混ぜる
    漂白効果が落ちるうえ、扱いも危険になります
  • 金属やアルミの容器で漬ける
    変色や化学反応で容器が傷みます
  • 6時間以上の放置
    効果は上がらず、生地や浴槽を傷めるだけです
  • 熱湯を使う
    生地を傷めたり色落ちしやすくなります

布団のオキシ漬けでよくある質問

本文で拾いきれなかった、細かい疑問を最後に整理しておきます。

オキシ漬けで布団のダニは死ぬのか

オキシ漬けは汚れやニオイ、菌には効果がありますが、ダニを確実に退治する方法ではありません。

ダニ対策をしたいなら、乾燥機の高温やダニ用のコースを併用するのが効果的です。

オキシ漬けは「汚れとニオイのリセット」と考えておくと期待どおりの仕上がりになります。

布団をオキシ漬けする頻度の目安

掛け布団や毛布は、汚れやニオイが気になってきたときで十分で、シーズンの変わり目やしまう前の年に1〜2回が目安です。

毎日肌に触れるカバーやシーツはこまめに洗い、本体は洗いすぎないほうが生地が長持ちします。

敷布団もオキシ漬けできるのか

洗濯表示で水洗いと酸素系漂白剤の両方がOKなら漬けられます。

ただし、中身の縫い留めがない敷布団は中綿がかたよりやすく、乾くのにも時間がかかるため、家庭での丸洗いには向きません。

不安なときはクリーニングを選ぶのが安全です。

ニオイがなかなか取れないとき

多くの場合、原因は生乾きです。

中まで乾ききっていないとニオイが戻るので、乾燥機や布団乾燥機で一度しっかり乾かしてみてください。

それでも取れないほど根深いニオイは、家庭のケアの限界なので、クリーニングを検討するタイミングです。

布団のオキシ漬けは種類の見極めと乾かし方で決まる

布団のオキシ漬けでつまずくポイントは、たった2つに集約されます。

ひとつは
漬けていい布団かどうかの見極め

もうひとつは
洗ったあとにしっかり乾かせるかどうかです。

水洗いと酸素系漂白剤がどちらもOKの布団を、40〜60度のお湯で20分〜1時間漬け、中までしっかり乾かす

この流れさえ守れば、皮脂汚れやニオイをまとめてリセットできます。

羽毛布団や電気毛布は無理をせず、浴槽の素材が心配なときは別の容器を使う。

迷ったら、まず布団のタグの洗濯表示と、浴槽や給湯器の取扱説明書を確認するところから始めれば、失敗はぐっと減ります。

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